ヒガンバナ 女たちの犯罪ファイル

KARAのKARASIAにニコルさんに知英さんにといろいろ大変というかファンとしては幸せなのですが、そんなこんなで『ヒガンバナ』、おもしろかったです。予想よりだいぶよかったです。

知英さん初登場シーン、不意打ちであせりました。普通に研究室だかなんだかあたりで初登場するんだろうなと思ってみていたら予想外のところできたんであせりました。

堀北真希さん、たぶん自分が今までみた中で一番のハマリ役だったのではと思いました。すごいよかったです。


ところで、今年のはじめ頃、日本の事件ドラマを勉強しようとふと思って、片っ端から録画してみてみたのです。昼間やってる事件ドラマ再放送とか。でまあ、いろいろ学んだわけですが、細かい話は抜きにして、自分としては、「キャラもの」として自分の好みかどうか、ってのがまあポイントかな、と思ったわけです。

『相棒』はたしかに「事件」の話はダントツでおもしろいと思うし、他の事件ドラマにはない要素がたくさんあって(自白強要の問題扱ったりとかまあようするにサヨク的なネタがときたまあるという塩梅)、たしかに人気あるのもわかるなあ、と思ったわけですが、じゃあ「キャラもの」としてどうかというと、自分的にはもうひとつってかんじなのですよね。タイトルが相棒にも関わらず「バディもの」としても自分はあんまりのれないというか(個人的には及川光博さんがいいと思いました)。

で、いろいろみた中で、「キャラもの」でいいなと思ったは、渡辺えりさんのやつかなあ、と。渡辺えりさんのやつは話的にはまあたいしたことないんだけど、やっぱ渡辺さんそのもののキャラがいいから楽しいなと。あと、事件ものって寒々しい話が多くて陰鬱な気分になりそうなところを渡辺さんのキャラで楽しいドラマになるなあって思いました。



それはともかく、『ヒガンバナ』ですよ。

「キャラもの」としても「バディもの」としてもすごくいいと思いました。

「キャラもの」として出演者全員いいキャラでしたし(すでに全員スピンオフ企画可能じゃね?とかいうのは贔屓しすぎでしょうか)、「バディもの」としても堀北さんと檀れいさんのコンビとってもよかったですし。

最後のネタばらしトークが長いような気はしたけど、まあ事件ドラマってそういうもんだろうしね。もし映画にでもなったら、事件ドラマ的文法ではなく映画らしい文法でお願いしたいと思いました。って先の妄想しすぎですが。


それはそうと、警察における女性うんぬんというテーマと聞いて思い出すのは某大捜査線2なわけですが、某2は女性蔑視がとんでもないことになってて、作り手のみなさんミソジニーひどすぎだろ、よくこんな内容のモノを作ったなあ、とビビりました(そして史上最高レベルに大ヒットしたらしいのがさらにおそろしい)。

しかしながら、『ヒガンバナ』、特に大きな問題はなかったと思うのでよかったです。というか、脚本が女性の方だというのを知ってまあひどすぎることにはならないだろうとは思ってましたが。もちろん、フェミっぽい要素を少しでも入れた方がいいとは思うけど、まあ今後に期待というか。


ドラマ界を知らないのでわからないのですが、『ヒガンバナ』、評判が悪すぎなければ連ドラになったりするのでしょうか?少なくとも第二弾くらいはありそう?そしたら知英さんの長見薫子さんの活躍ももっとみれるだろうし、期待したいです。「シンクロ」を毎回やってて新鮮さを保てるかどうかはわかりませんがその辺は作り手の手腕に期待というか。